剪定、昨日で終わりました。
この家に越して7年目、
ようやく庭師さんにも、
日々、庭を見ている(手入れしている)者として、
指示が出せるようになりました。
「これはもともとあったものじゃなさそうだし、
景色を損ねるから、根本から切って」
「これは育ち過ぎて、景色の構想外になってるから
大胆に切ってしまって」とか。
もともと、というのは
作庭のときに、意図を持って植えた樹木。
80数年のものの間には、
こぼれ種とか、鳥が運んできた種から育った、
実生の木が混ざっている。
庭師さんはプロだけど
剪定(散髪みたいなもの?)以外のこと
丸坊主にするとか、
翌年の景色を変えるようなことは
こちらの指示がないかぎり、しないんです。
この家、空家だったときだけでなく、
茶室を使ってなかった時代にも
剪定に入ってなかったようで、
たとえば露地のもみじは
成長しすぎてしまって、雲状態なんですよ。
貴人口の障子を透かし、紅の照りが茶室に入るよう
計算して植えたもののはずなのに。
屋根の上で紅くなってもね……。
右、モミジの枝は庭師さんの上あたり。
景色には参加してないので、枝に残っていた紅葉は
全部、払い落としてくれました。
これは座敷庭。
こちらの紅葉は私が部屋から日々、眺めているので
なるべく多めに残してくれました。
とはいえ、斜めの写真に比べると、だいぶまびかれてるでしょ。
満開だった山茶花も、右のような感じに。
蕾はまだいっばいついています。
座敷の縁側から見たところ。
松の剪定は葉むしりまでやってもらうと
座敷庭の松だけでも、2人で丸一日以上、かかるらしいので
ここ数年、お財布のエコのため、断念中。
ちゃんとやってもらうと、
盆栽の松のように
それはそれは美しい眺めになります。
松や槙の木は手入れにお金がかかる木。
なので昔は、それがある庭は、お金持ちの証、ということだったらしい。
(そんな家に住むなよ、という突っ込みが入りそう。
だって知らなかったんだもん)
庭師さんを見送るように
松のすき間から、陽が落ちていく。
いよいよ今年もあと半月ですね。
座敷庭の蹲踞(棗型)で水を飲むトビ蔵。
赤い首輪と、この苔庭の緑、
キジ色のトビには
本当によく似合っていた……。
ロッタちゃん、もう一度、時計戻して
トビを産んでくれないかな。
この家に越して7年目、
ようやく庭師さんにも、
日々、庭を見ている(手入れしている)者として、
指示が出せるようになりました。
「これはもともとあったものじゃなさそうだし、
景色を損ねるから、根本から切って」
「これは育ち過ぎて、景色の構想外になってるから
大胆に切ってしまって」とか。
もともと、というのは
作庭のときに、意図を持って植えた樹木。
80数年のものの間には、
こぼれ種とか、鳥が運んできた種から育った、
実生の木が混ざっている。
庭師さんはプロだけど
剪定(散髪みたいなもの?)以外のこと
丸坊主にするとか、
翌年の景色を変えるようなことは
こちらの指示がないかぎり、しないんです。
この家、空家だったときだけでなく、
茶室を使ってなかった時代にも
剪定に入ってなかったようで、
たとえば露地のもみじは
成長しすぎてしまって、雲状態なんですよ。
貴人口の障子を透かし、紅の照りが茶室に入るよう
計算して植えたもののはずなのに。
屋根の上で紅くなってもね……。
右、モミジの枝は庭師さんの上あたり。
景色には参加してないので、枝に残っていた紅葉は
全部、払い落としてくれました。
これは座敷庭。
こちらの紅葉は私が部屋から日々、眺めているので
なるべく多めに残してくれました。
とはいえ、斜めの写真に比べると、だいぶまびかれてるでしょ。
満開だった山茶花も、右のような感じに。
蕾はまだいっばいついています。
座敷の縁側から見たところ。
松の剪定は葉むしりまでやってもらうと
座敷庭の松だけでも、2人で丸一日以上、かかるらしいので
ここ数年、お財布のエコのため、断念中。
ちゃんとやってもらうと、
盆栽の松のように
それはそれは美しい眺めになります。
松や槙の木は手入れにお金がかかる木。
なので昔は、それがある庭は、お金持ちの証、ということだったらしい。
(そんな家に住むなよ、という突っ込みが入りそう。
だって知らなかったんだもん)
庭師さんを見送るように
松のすき間から、陽が落ちていく。
いよいよ今年もあと半月ですね。
座敷庭の蹲踞(棗型)で水を飲むトビ蔵。
赤い首輪と、この苔庭の緑、
キジ色のトビには
本当によく似合っていた……。
ロッタちゃん、もう一度、時計戻して
トビを産んでくれないかな。
by keiko-aso
| 2011-12-15 12:17
| 京都町家のこと